バチカン美術館のみどころと歴史、アクセスを紹介【2025】

バチカン美術館のらせん階段(MiU撮影)
MiU

こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。

この記事では、バチカン市国にある「バチカン美術館 Musei Vaticani」をご紹介します。

この記事でわかること
  • バチカン美術館とは
  • バチカン美術館のみどころ
  • バチカン美術館のアクセス情報
目次

バチカン美術館とは

バチカン美術館の回廊(MiU撮影)
バチカン美術館の回廊(MiU撮影)

バチカン美術館は、ローマのなかのヴァチカン市国にある、世界最大級の美術館です。

美術館は、バチカン宮殿の一部でもあります。

バチカン美術館は、16世紀にユリウス2世によって建てられました

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ユリウス2世といえば、サンピエトロ大聖堂の建築計画を本格的に始動した人物です。同じ時代の建物なのですね

バチカン美術館のらせん階段(MiU撮影)
バチカン美術館のらせん階段(MiU撮影)

ヴァチカン美術館の建築計画は、ローマのブドウ園で、彫像である「ラオコーン」が発掘されたことに端を発します。

ヴァチカン美術館が設立されてからも、時代がたつにつれ、教皇がコレクションを加えて行き、美術館自体も増設され、どんどん拡張されました。

現在の「ヴァチカン美術館」は総称であり、「システィーナ礼拝堂」や「ヴァチカン図書館美術館」など、いろいろな美術館や博物館、コレクションに1枚のチケットで入ることができます。

ヴァチカン美術館は、年間1800万人を超える人が訪れる大人気の観光地となっています。

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1日では、すべて見てまわるのが困難なくらい、とても巨大で見どころ盛りだくさんの美術館です。あらかじめ、どれを特に見たいかを決めておき、まわるというよりは、狙いを定めて行くのがおすすめです

ヴァチカン美術館の見どころ

ヴァチカン美術館の見どころを紹介します。

見どころ①ラオコーン像

ラオコーン像(MiU撮影)
ラオコーン像(MiU撮影)

ラオコーン像は、ヴァチカン美術館設立のきっかけともなった、彫刻の像です。

ラオコーン像は、トロイアの神父であるラオコーンと二人の息子が、海蛇に襲われているシーンを描いた彫刻です。

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ラオコーンの右腕は、発見当時失われていて、腕が見つかるまでは延ばされた状態に復元されていました。ミケランジェロは、もともとの腕が曲がっていることを予想しており、見つかった腕の形から、曲がった状態だったと特定されました

見どころ②アテネの学堂

アテネの学堂(MiU撮影)
アテネの学堂(MiU撮影)

アテネの学堂は、ラファエロによる作品です。

プラトンやアリストテレス、ソクラテスなどをはじめとする哲学、科学、数学者たちが一堂に会している様子を描いています。

この画には、レオナルド・ダ・ヴィンチも使っていた遠近法投影によって描かれており、時代背景を反映した作品でもあります。

ヴァチカン美術館内の、「ラファエロの間」の壁に描かれています。

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ちなみに、ラファエロという人物も、サンピエトロ大聖堂の設計にかかわりました。サンピエトロ大聖堂もあわせて訪れると、また違った感想が得られるかもしれません

見どころ③最後の審判

最後の審判は、ミケランジェロによる作品です。

ヴァチカン美術館の一部である「システィーナ礼拝堂」の祭壇画として描かれており、迫力満点の作品を鑑賞することができます。

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システィーナ礼拝堂は、順路を進んでいくと、たくさん人がいたのですぐに「ここだ」とわかりました。壁や天井にぎっしり描かれた名画の数々を見て、不思議な感覚になりました。そうそうたる芸術家が直接描きこんだのは、それだけシスティーナ礼拝堂が重要視された証拠でもあるのだと思いました

また、システィーナ礼拝堂の天井画も、ミケランジェロが担当しています。

システィーナ礼拝堂の壁に描かれている絵は、カトリックの思想を絵画によってあらわしたもので、創世記がテーマになっています。

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ミケランジェロは、サンピエトロ大聖堂の設計にもかかわった人物です。壁や天井を埋めつくす大作で、ミケランジェロや、カトリックの世界観に浸ることができます

見どころ④プリマポルタのアウグストゥス

プリマポルタのアウグストゥスは、ローマ帝国の初代皇帝であるアウグストゥスを描いた彫刻です。

プリマポルタのアウグストゥス(MiU撮影)
プリマポルタのアウグストゥス(MiU撮影)

この彫刻はオリジナル作品のコピーではありますが、その歴史は古く、AD14年につくられたといわれています。

ちなみに、コピーのもととなったオリジナルは紀元前20年のものだといわれています。

「プリマポルタ」はアウグストゥスの最後の妻リヴィアが住んでいた別荘からつけられました。

見どころ⑤考える人

バチカン美術館の考える人(MiU撮影)
バチカン美術館の考える人(MiU撮影)

考える人は、フランスのロダンという人物によってつくられたブロンズ像です。

日本を含めた世界中で、型を使って鋳造された「考える人」がみられます。

ヴァチカン美術館では、フランスにあるロダン美術館から寄贈された「考える人」が展示されています。

「考える人」は1つではなく、鋳造された計21像が世界中の多くの場所でみられます。うち4体が日本にあり、上野にある国立西洋美術館や京都の国立博物館に展示されています。

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「考える人」は一つだと思っていたので、何個もあるなんて、初めて知ったときは驚きでした。私は上野で一度見たことがあるのですが、サイズが全然ちがって、ローマのものより大きかったです

バチカン美術館の営業時間は?

毎月の最終日曜日を除いて、日曜日が定休日です。

営業時間は8:00~19:00です。

※最終入場は17:00です。
※閉館の30分前には出るように言われるので、時間に余裕をもっておくのがおすすめです。

最終日曜日は、9:00~14:00かつ、入場無料です。

バチカン美術館の入場料は?

バチカン美術館への入場は、有料です。

大人1人につき20ユーロ(約3,260円)です。

1人につき+5ユーロ(約815円)がかかりますが、オンラインで予約すると、その時間枠をおさえることができ、行列をスキップしてスムーズに入場できます

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時間枠が埋まっていくので、予定が決まったら早めに予約しておくのがおすすめです。私は遅めの時間帯のみ空きがあったので、やむなくその時間で予約しました。余裕をもってまわりたいなら、早めの時間帯を事前にとっておくのが安心です

バチカン美術館公式サイト

ヴァチカン美術館へのアクセスは?

ヴァチカン美術館は、メトロ「Ottaviano(オッタヴィアーノ)駅」から徒歩8分でアクセスできます。

サンピエトロ大聖堂とあわせて1日でまわるのもおすすめです。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。

ヴァチカン美術館では、聞いたことがある名画や彫刻がところ狭しと並んでいます。

ぜひ、目的の作品を中心に、思い出に残る美術館めぐりを楽しんでください

素敵な旅になることを願っています。

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(2025)   
成田→フィウミチーノ:約13~14h
関西→フィウミチーノ:約13h
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