
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、ヴァチカン市国にあるサンピエトロ大聖堂Basilica Papale di San Pietro in Vaticanoについてご紹介します。
サンピエトロ大聖堂とは
サンピエトロ大聖堂は、ヴァチカン市国にある、カトリックの総本山といわれる教会です。
「サンピエトロ」は、「聖・ペトロ」という意味で、使徒のひとりであるペトロがこの地で亡くなったとされることから、この地に建設されました。
ペトロは、ローマの初代教皇であったといわれています。
サンピエトロ大聖堂の歴史
サンピエトロ大聖堂の歴史を紹介します。
サンピエトロ大聖堂は建て替え後のもの
現在のサンピエトロ大聖堂は、15世紀に建設が始まったもので、実は二代目です。
319年に着工された、旧サンピエトロ大聖堂は老朽化していました。
15世紀になって、当時の教皇である、ニコライ5世が改築を提案したのがはじまりといわれています。

ニコライ5世は、コロッセオから建築資材として石をとり、新しいサンピエトロ大聖堂に使うために運ばせました。
建築の計画は、次の教皇である教皇ユリウス2世に引き継がれ、計画は当初の改築から、旧サンピエトロ大聖堂を取り壊し建て替えることに変更されました。
その後、サンピエトロ大聖堂が完成するまでにかかわった教皇は、20人にも及びます。
あのミケランジェロが設計にかかわった
「ダビデ像」や「最後の審判」で知られるミケランジェロは、なんとサンピエトロ大聖堂の建築にも深くかかわっています。

最後の審判は、ヴァチカン美術館のシスティーナ礼拝堂にあります。ヴァチカン美術館も、見逃せない作品が多数そろう必見のスポットです

ミケランジェロは、サンピエトロ大聖堂のドームの部分の設計を担当しました。
ミケランジェロの前にも、ブラマンテやラファエロ、ペルッツィなどが建築にかかわっていました。
ミケランジェロは、それまでの建築家の設計を取り入れながらも大幅に変更を加え、ドームの設計をまとまりがあるものに仕上げました。
ミケランジェロは、晩年の18年間を、サンピエトロ大聖堂の設計にささげたといっても過言ではありません。
ミケランジェロはサンピエトロ大聖堂が完成する前の1564年に亡くなりましたが、彼の大聖堂への貢献は計り知れません。

あのミケランジェロが設計までしていたなんて、驚愕の事実です。サンピエトロ大聖堂はとても荘厳な雰囲気で、建築の複雑さがうかがえます。とても大変そうな設計をまとめてしまうなんて、彼の作品「最後の審判」を見る目も変わってしまいます
そんなサンピエトロ大聖堂の建築にもかかわった、ミケランジェロの彫刻作品「ピエタ」を大聖堂内でみることができます。
また、ベルニーニによるバルダッキーノというブロンズ作品も必見です。

サンピエトロ大聖堂の資金が宗教改革のきっかけ!?
プロテスタントによる宗教改革は、サンピエトロ大聖堂の建設に関係しているといわれています。
サンピエトロ大聖堂は、大がかりな建築計画であり、1506年に始まり1626年に完成しました。
大がかりな建築には、莫大な資金が必要です。
では、サンピエトロ大聖堂の資金は、どのように賄われたのでしょうか?
答えは、「免罪符」です。
レオ10世は、これを買えば、現世の罪が免れるとして贖宥状(免罪符)を販売し、サンピエトロ大聖堂の建築資金に充てようとしました。
これに対して、ルターをはじめとするプロテスタントが反発し、宗教改革がはじまったとされています。

あの宗教改革に、ヴァチカンで見学したサンピエトロ大聖堂がかかわっていたなんて、歴史が身近に感じられます。大きな建物をつくるときには、トラブルは頻発するものなのですね
サンピエトロ大聖堂への入場料は?
サンピエトロ大聖堂は、入場無料です。
入口で荷物検査があり、行列になっています。
サンピエトロ大聖堂へのアクセスは?
サンピエトロ大聖堂は、メトロ「Ottaviano(オッタヴィアーノ)駅」から徒歩13分でアクセスできます。
近くにはヴァチカン美術館やサンタンジェロ城があり、一緒にまわるのもおすすめです。
ローマ・ヴァチカンの交通事情を紹介しています↓↓↓

まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
サンピエトロ大聖堂は、カトリックにとって非常に重要な教会であるのに加えて、歴史的な面々が建築にかかわっている、芸術としても見逃せない建造物です。
ぜひ、その迫力と歴史を感じてください。
素敵な旅になることを願っています。
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