
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、青森県の特別史跡、「三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)」について、紹介します。

三内丸山遺跡とは
三内丸山遺跡は、縄文時代の歴史を伝える、青森県の三内丸山にある遺跡です。
縄文時代は、1万3000年前から1万年以上続いた時代ですが、この「三内丸山遺跡」は、そのちょうど真ん中あたりの時代の遺跡であるといわれています。

大きさは、東京ディズニーランドより少し小さいくらいです。
この遺跡の歴史は案外新しく、1992年にさかのぼります。

スポーツセンターを作る計画の一環として、野球場を作ろうとしていたときに、縄文時代の重要な跡が出土しました。そこで、計画を取りやめ、遺跡として尊重されるようになったという歴史があります
そんな三内丸山遺跡ですが、2021年には、「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつとして、世界遺産に登録されました。
三内丸山遺跡の入場料は?
三内丸山遺跡の観覧料は、以下のようになっています。
大人 410円
高校生以上学生 200円
中学生以下 無料
館内には自販機やトイレがあります。
三内丸山遺跡のみどころ
たくさんみどころがある三内丸山遺跡ですが、ここでは3つに絞ってご紹介します。
- 大型掘立柱建物
- 大型竪穴建物
- れすとらん五千年の星
それでは、順に紹介していきます。
みどころ①大型掘立柱建物
「大型掘立柱建物(おおがたほったてばしらたてもの)」は、遺跡のなかで目を引く、白い6本の柱が印象的な建物です。
これは、見つかった建物の柱の跡をもとに、想定される範囲で復元した建物です。
高さは14.7mで、とても大きく、迫力があります(ちなみにこの高さは、現在わかっている最低限の推定から建てられており、正確な高さはわかっていません)。

柱の角度は内側に数度かたむいていて、自重でバランスをとっています。
この建物は、争いの跡がない縄文時代において、どのような役割をもっていたのでしょうか?
この建物の役割について、断定はされていませんが、三内丸山は、「海に近い」という特徴があります。
ここから、以下のような役割をもっていたのではないかと考えられています。
- 縄文人が、海の様子を高いところから見るために建てた
- 縄文人が、海から集落に帰るときのシンボルとして建てた
ちなみに、この建物は、もともとは数メートルずれた位置に建っていました。その跡地も、三内丸山遺跡のなかにあり、見学することができます。大型堀立柱建物の横に、ドーム状の白い建物があります。そこが、本来の跡地です。扉を開けて入って見てみてください。
ちなみに、白い建物内の、穴の跡にあるクリの木は、レプリカです。
見つかった原物は、持っているチケットで入場できる「さんまるミュージアム」に展示されています。
遺跡探索の前後に「さんまるミュージアム」に立ち寄って、「クリの木」に注目してみてください。
みどころ②大型竪穴建物
「大型竪穴建物(おおがたたてあなたてもの)」は、竪穴建物のなかでも大きく、この遺跡では最大サイズです(32m×10m)。

これより小さい、いわゆる「竪穴住居」は、4人ほどの家族が住むものでした。

特別大きい、先ほどの大型竪穴建物は、集落の公民館のような役割をもっていたと考えられています。
中に入ると、復元ではありますが、当時のものを忠実に再現した柱に触ることができます。
みどころ③れすとらん五千年の星
三内丸山遺跡には、食事メニューやスイーツが楽しめるレストラン、「れすとらん五千年の星」があります。
青森でとれたホタテを使ったメニューや、栗のソフトクリーム「ソフト栗夢(くりむ)」があります。
縄文時代にちなんだメニューがたくさんあるので、ぜひごはんや休憩で利用してみてください。

レストランは有料ゲートを出たところにあります。有料エリアには、何度でも再入場できるので、チケットはなくさないようにしてください
三内丸山遺跡の無料ボランティアガイド
三内丸山遺跡には、無料のボランティアガイド(約50分間)があります。
集合場所は、「縄文シアター」の前です。表記がわかりやすいので、簡単に見つけられると思います。

縄文シアターで、三内丸山遺跡の知識を深めてから参加すると、より理解が深まります
遺跡を直接見ながら、ガイドさんのお話を聞くことができます。遺跡への理解がより深まること間違いなしです!
●三内丸山遺跡 ボランティアガイド
出発時間 9:30 10:30 11:30 13:00 14:00 15:00 15:30
三内丸山遺跡のアクセス情報
三内丸山遺跡には、青森駅または新青森駅からのアクセスがおすすめです。
新青森駅からは、徒歩で36分、または、バス「ねぶたん号」で移動できます。
青森駅からの場合、「ねぶたん号」または市内バスでアクセスできます。
青森駅から三内丸山遺跡前まで行ってくれる市内バスは数時間に一本しかありません(ねぶたん号も1日4便です)。グーグルマップなどで時間を確認しておきましょう。
少し歩きますが、「県立美術館」までバスで行くという手もあります。時間帯によっては、こちらもおすすめです。
バスは、全国の交通系ICカードを使うことができます。
●市内バス「S51」・ねぶたん号 三内丸山遺跡前下車
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
まったく争いの跡がないという縄文時代。
人々が協力し合って、助け合って生きていた時代は、今では尊いものだと思います。
また、そんなに大昔の人が防虫や建築の技術を有していたことも、驚きです。
縄文時代の人々がつくった建物や道具にふれ、縄文時代の世界観に浸れる三内丸山遺跡で、縄文人の生活に思いをはせてみてください。
素敵な旅になることを願っています。
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