
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、ニュージーランドで病気、事故に遭った時の対処法について紹介します。
ニュージーランドで病気や事故にあったら
ニュージーランドで病気になったり、事故にあったときにはどうしたらよいのでしょうか。
以下では、緊急度に応じた取るべき行動や、医療制度について紹介します。

ニュージーランドでは、緊急時のシステムが整っており、通訳もあるため、安心して行動できます。何かあったときはあせらずに、下記の行動をとりましょう
緊急性が高い場合
ニュージーランドで重度の怪我を負った場合や、緊急で医療を受ける必要がある場合、下記の番号に通報します。
ニュージーランドには、日本での110、119番通報にあたる、緊急時に対応する番号「111」(トリプルワン)があります。
トリプルワンは、スマホからでも無料でかけることができる番号です。
「111」に電話すると、ポリス(警察)、ファイヤー(火事)、アンビュランス(救急車)のどれかと聞かれるので、病気や事故の場合は、アンビュランス(救急車)と伝えます。
また、どれにあてはまるかわからないときは、状況を説明すればオペレーターが振り分けてくれます。
日本語が必要な場合は、「ジャパニーズ インタープリター,プリーズ」といえば、日本語の通訳に代わってもらえます。

命にかかわるような、すぐに助けを必要とする場合は111にかけましょう
また、重度の怪我や症状の場合、最寄りの病院の緊急外来を受診することもできます。
緊急性が低い場合
ニュージーランドには、健康にかかわるアドバイスを受けることができる窓口「Healthline(ヘルスライン)」があります。
ヘルスラインの番号は「0800 611 116」です。
ヘルスラインは、ニュージーランド政府によって資金提供されているサービスで、いつでも、身体にまつわる疑問を解消したり、緊急性を判断したりするのを手伝ってくれます。
日本語への通訳が必要な場合は、ヘルスラインに電話をし、「ジャパニーズ インタープリター,プリーズ」といえば、通訳を依頼することができます。
参考:Healthline
領収書、診断書
ニュージーランドで医療機関にかかったときは、領収書(明細書)や診断書を受け取るようにしましょう。
領収書や診断書は、保険会社に保険金を請求するときに求められるため、大切に保管しておきましょう。
保険の適用
海外旅行保険やクレジットカードに付帯する海外旅行保険、現地保険、留学生向けのOSHCでは、たとえば以下のような補償内容となっています。※金額はクレジットカードに付帯する保険でよく見られる金額を採用しています。
補償項目 | 保険金額 | 説明 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 事故による死亡・後遺障害に対して支払われる補償金 |
傷害治療費用 | 200万円 | ケガの治療費や、通院・入院・手術費など |
疾病治療費用 | 200万円 | 病気による診察、入院、治療費 |
賠償責任 | 3,000万円 | 他人にケガをさせたり物を壊した場合の損害賠償 |
携行品損害 | 年間限度額 20万円(1事故10万円限度) | 持ち物の盗難・破損など※1つの物品に対する限度額あり |
救援者費用 | 200万円 | 救急搬送・捜索・家族の現地渡航・宿泊などの費用 |
航空機遅延費用 | 2万円 | 飛行機遅延による宿泊・食事などの実費補償 |
航空機手荷物遅延・紛失 | 10万円 | 手荷物の遅延・紛失に対する衣類等の購入費補償 |
これらの金額や、各補償内容が含まれるかどうかは、個々の保険によるため、自身の加入する保険の適用条件を確認しておきましょう。
おすすめ保険
ニュージーランドで医療機関にかかる際の金額を補償する保険に入る必要はあるのでしょうか。
ニュージーランドには、政府によって資金提供されており、国民や永住権をもっている人たちが公立の病院などを無料で受診できるシステムがあります。
ただし、このシステムは旅行者(ワーホリ、留学含む)に対しては適用されないので、医療機関にかかるときは費用を別途、自分で支払う必要があります。
医療費は、日本でかかる場合は国民健康保険によって1~3割の自己負担であったり、家庭の負担が大きくなりすぎないようにするための高額療養費制度が適用されたりして負担が大きくなりにくくなっています。
一方で、海外では自分で医療費を支払う必要があります。※組合や市町村で日本でかかったときから普段の負担割合を引いた医療費を還付する制度があるため、加入している(国民)健康保険をチェックしてみてください。
海外で事故や病気で医療にかかる際、保険をかけておくことによって、保険金で治療費を一部または全部まかなうことができます。
医療費は場合によって、数千円で済むことから、数百万円かかることがあります。
万が一に備え、ニュージーランド旅行の際は、期間を問わず何らかの海外旅行保険に入ることをおすすめします。
なお、補償額は保険によってまちまちなので、自身が必要とする額をカバーしているかを確認し、場合によっては併用することも検討してみてください。
日本人が旅行でニュージーランドに行く場合、入る保険の選択肢には、以下のものがあります。
- 海外旅行保険
- クレカに付帯する保険
- 現地の保険
海外旅行保険
海外旅行保険は、複数の保険会社によって提供されています。
旅行の日程にあわせて加入するタイプの海外旅行保険は、傷害・疾病治療と救援者費用が金額無制限のタイプも選べるため、より安心感がある選択肢です。
会社やプランを選べば、一回の旅行で数千円で済むこともあるため、行き先と日数を選び、見積もりをとってみるのがおすすめです。
海外旅行保険 ネットde保険@とらべる三井住友海上公式サイト
クレカに付帯する保険
クレジットカードによっては、カードの保有者を対象に、海外旅行保険を提供していることがあります。
海外旅行保険を有効にするには、各クレジットカード会社が定める条件を満たす必要がある場合があります。
クレカ付帯保険で見たいポイントは
- 有効になる条件は何か
- 期間に限度があるか
- 療養費は足るか
- 各補償はあるか
ということです。
たとえば、楽天カードの海外旅行保険が有効になる条件は、日本出国前に募集型企画旅行の料金を支払うことです。
航空券代を支払ったり、交通費を支払っても条件は満たさないため、利用する際は対象の募集型企画ツアーに申し込む必要があります。
楽天グループの楽天市場や楽天モバイル、楽天トラベルなどを使う方におすすめのカードです。
楽天カード
エポスカードは、保険が有効になる条件に、航空券や、空港までの電車、バス、現地での交通費などを支払う場合も含まれます。条件を満たせば金額は問わないため、利用しやすい保険となっています。
年会費が永年無料なので、最低限の保険としてとりあえず持っておくのにもおすすめの選択肢です。
クレカと一般保険の併用
単体の海外旅行保険は、クレジットカード付帯の保険と組み合わせる(併用する)ことができます。
クレジットカードと併用した場合、死亡・後遺障害保険金は複数の保険金を合計した金額を受け取ることができます。※クレジットカード同士の場合はもっとも高額なもののみ
また、ほかの補償も合算となりますが、合計金額が実際にかかった金額が上限となることが多いため、加入する際は各条件をしっかり確認することをおすすめします。
現地の保険
現地の保険会社では、おもに日本のクレジットカードや保険の期間として標準の3か月を超える長期間の滞在におすすめの保険を、割安で提供しています。
ワーホリや、学生ビザ以外で滞在する長期滞在者におすすめです。
ただし、携行品の補償がついていないことがあるため、各保険の規約を確認してください。
おもな保険会社には、以下のようなものがあります。
各社とも、留学生やワーホリに向けたプランや、補償内容を選べるため、自身に合ったものを選ぶのがおすすめです。

私は無制限の補償金額があったオービット保険に入りました。一部プランでは、保証金額に上限を設けているため、万が一に備えたい場合は無制限のタイプを選ぶのがおすすめです

まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ニュージーランドは、万が一のときの制度が整っており、安心して過ごすことができます。
何かあったら、緊急性に合わせて機関に頼りましょう。
素敵な旅になることを願っています。
ニュージーランドお役立ち情報 | |
日NZの直行便 (2025) | 成田→オークランド:約10.5h 関西→オークランド:約10.5h |
コンセント 電圧 | コンセント:日本はA、NZはO →変換プラグが必要 電圧:日本100V、NZ230~240V →100V専用製品には変圧器必要 ※スマホ、PCは全電圧に対応 コンセントと電圧の記事はこちら |
水道水 | 飲用可 |
通貨 | ニュージーランド・ドル(NZD) 1NZD=約90円(2025現在) カード払いが主流 両替・支払い方法の記事はこちら |
通信事情 | ①SIM・eSIMを現地購入 ②SIM・eSIMを日本で購入 ③国内キャリアの海外利用 NZの携帯電話事情の記事はこちら |
チップ | 不要*チップBOXがあれば任意 |
時差 | 日本+3h ※サマータイム中は+1h NZの時差の記事はこちら サマータイムの記事はこちら |
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