
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、パースの交通専用カードである「SmartRider(スマートライダー)」とパースの交通機関について紹介します。
この記事でわかること
パースの空港から市内への移動方法を紹介しています↓↓↓
スマートライダーとは

パース内の交通機関である電車・バス・フェリーは、Transperth(トランスパース)という会社によって運行されています。
SmartRider(スマートライダー)は、トランスパースが発行する、パースの公共交通機関専用の交通系ICカードです。

日本のPASMOやSuicaと同じようなものですが、お買い物には使えません。スマートライダーの残高は返金不可のため、チャージは純粋な交通費分にとどめるのがおすすめです
パースの公共交通機関の種類

パースの公共交通機関は、以下のような種類があります。
運賃が不要のキャットバスを除き、上記の交通機関ではスマートライダーが使えます。
パースの公共交通機関の運賃(2025年最新)

パースはゾーン制
パースの交通機関はゾーン制がとられています。
出発駅と到着駅が、パースを中心とした段階上の円のどこに位置するかによって、ゾーン1からゾーン9が決まります。
出典:Transperth『Transperth Zone Map』 パースの交通機関のゾーンマップ

パースの市内中心部(CBD)はゾーン1にあり、フリーマントルや空港はゾーン2にあります。なので、旅行者はゾーン2までのエリアが中心になると思います
ゾーンごとの運賃
ゾーンごとの運賃は、以下のようになっています。
現金 | スマートライダー | |
2セクション(3.2km以下) | 2.4ドル | 2.16ドル |
1ゾーン | 3.5ドル | 3.15ドル |
2ゾーン | 5.2ドル | 4.68ドル |
デイライダー | 10.4ドル | 10.4ドル |
ファミリーライダー | 10.4ドル | ― |
Transperth fares(トランスパース公式サイト)
ファミリーライダーとは
ファミリーライダーは、7人までのグループで使える、現金で購入するチケットのことです。
ファミリーライダーでは、購入した日に1日中、グループで無制限の乗車ができます。
土日・祝日のほかに、平日の学校(西オーストラリア州)がある日の18:00以降(月~木)、15:00以降(金)に購入することができます。
また、学校休暇期間中の平日には、9:00以降(ゾーン1~4)または8:30以降(ゾーン5~9)に購入することができます。
休日にグループで交通機関を使うときにおすすめの選択肢です。
Transperth Special types of tickets and fares(トランスパース公式サイト)
運賃には上限がある
ゾーンキャップ
パースの交通機関には、ゾーンキャップ(上限)が設定されており、一度にゾーン2までの料金しか課されません。
たとえば、ゾーン9まで移動したとしても、2ゾーン分の料金がかかるだけです。
これは、スマートライダーでも現金のチケットでも同じです。
Transperth fares(トランスパース公式サイト)
デイキャップ
また、1日の運賃にも上限があります。
スマートライダーをもっていれば、デイライダー(10.4ドル)の料金を超えて残高から引かれないようになっています。
現金のチケットの場合は、あらかじめデイライダーを買って乗車する必要があります。
Transperth Special types of tickets and fares(トランスパース公式サイト)
チケット・スマートライダーの時間制限

各運賃には時間制限があり、ゾーンによって何時間までかが異なります。
たとえば、ゾーン1~4の内部を移動し、乗り換えが2時間以内の場合は、1回分の運賃とみなされます。
ゾーン | 有効期限 |
---|---|
2セクション | 1回の乗車のみ |
1~4ゾーン | 2時間 |
5~9ゾーン | 3時間 |
Transperth fares(トランスパース公式サイト)
学生料金(スマートライダー保持者限定)
スマートライダーをもっていれば、割引後の学生料金で乗車することができます。

ただし、フォームやオンラインで申請をする必要があり、また、西オーストラリア州内の学生向けになっているので、旅行者にとっては現実的ではないと思います。私は実際、州外の学生証でできないか聞いてみたところ、フォームの申請が必要で、数日かかるといわれました
20%オフになる場合も(スマートライダー保持者限定)
スマートライダーにオートチャージを設定すると、運賃が20%オフになります。
銀行口座またはクレジットカードが登録できます。
スマートライダーを頻繁に使う場合であれば、支払い方法を設定しておくと便利でお得です。
Smartrider Add value methods(トランスパース公式サイト)
日曜無料(スマートライダー保持者限定)
スマートライダーをもっていると、日曜日の乗車が1日中無料になります。
スマートライダーの残高がマイナスになっていないことが条件です。
Transperth fares(トランスパース公式サイト)
キャットバスは無料の市内バス

パースでは、チケット、スマートライダーが不要のキャットバスが運行しています。
キャットバスは色が、市内中心部は5種類(青、赤、緑、紫、黄色)、ジェンダラップという地域では3種類(青・赤・黄色)あり、色ごとに異なるルートを走っています。
チケットを購入する必要はなく、スマートライダーをもっていてもタグオン(乗車時のタッチ)などは不要で、ただ乗り場から乗って目的地で降りるだけでよいのでとても便利でお得です。

キャットバスは色ごとにルートがわかれているので、車体も色があるのかな、と思っていたらぜんぶ同じ色でびっくりしました。バスの表示に「Red Cat」と書いてあればレッドキャットです
Transperth CAT Bus Timetables(トランスパース公式サイト)
無料のゾーンも
パースには、フリートランジットゾーンが設定されていて、このゾーン内を移動するだけなら、料金はかかりません。
ゾーン内のバスに乗る場合は、スマートライダーをタグオン・タグオフ(乗車・降車時のタッチ)する必要はありません。
キャットバスとあわせて、観光に利用してみてください。
出典:Transperth 『Free Transit Zone map』 パースのフリートランジットゾーンのマップ
Transperth Free Travel(トランスパース公式サイト)
スマートライダーを作るメリット
パースでは現金(チケット)で公共交通機関の料金を支払うことができるので、スマートライダーを買わなくても問題はありません。
しかし、以下のメリットが享受できるので、このあと紹介するスマートライダーの注意点もあわせて確認して、メリットが上回る場合は、作ることをおすすめします。
- 日曜日の乗車無料
- 10%オフになる
- チケットを購入する手間が省ける
- 学生料金など各種割引がある(要申請)
スマートライダーの注意点
スマートライダーの注意点は以下のようになっています。
- カード料金が10ドル+最低チャージ額10ドルがかかる
- 払い戻しなし(デポジットではない、残高も返金不可)
スマートライダーはカードを発行する際にカード代金として10ドルがかかり、また最初のチャージは最低10ドルと決まっています。
また、代金、余った残高ともに払い戻しはできないので、必ずしもスマートライダーを使えばお得になるわけではなく、日曜日の無料運賃や10%オフのことを考慮して、購入するかどうか決めるのがおすすめです。
スマートライダーの作り方

スマートライダーは、以下の一部の駅やバス停にあるインフォセンター、スマートライダーハブ(機械)またはショップで購入できます。
- エリザベスキーバスステーション
- パースバスポート
- パース駅
- パース地下駅
- エアポートセントラル駅
SmartRider Retail Outlets(トランスパース公式サイト)
パースの電車やバス、フェリーの乗り方

パースの交通機関に、スマートライダーで乗車する場合は、機械にカードをタッチする必要があります。
各交通機関で紙のチケットを購入しても乗車できます。
バスでは、運転手に直接、現金でおつりがないように支払いチケットを購入することになります。
電車・フェリーはカードでも購入可能です。
スマートライダーの用語
スマートライダーを使ってパースの交通機関を利用するときの用語を紹介します。
キャンセルしたいとき
スマートライダーは、同じ駅やフェリー乗り場で、タグオンしてから15分以内にタグオフをすると、残高から運賃が引かれずにキャンセルできます。
15分を超える場合は、デフォルト運賃(電車なら2ゾーン分)がかかります。
Using SmartRider(トランスパース公式サイト)
十分な残高がない場合
2セクションの現金料金以上の残高がある場合、タグオンすることが可能です。
1ゾーン以上移動すると残高はマイナスになり、その残高のカードでタグオン(日曜の無料乗車を含む)することはできません。チャージすることによってふたたび使えるようになります。
つまり、2セクション以上の残高があれば、残高が足りなくても1度なら乗車できるということです。
タグオン・タグオフを忘れると
乗車時にタグオン・タグオフを忘れると、ペナルティが課されます。
次回の乗車時にデフォルト運賃(電車なら2ゾーン分)の現金料金が残高から引かれます。
パースの交通機関を使って快適に移動
いかがでしたか?
パースの交通機関はバス・電車・フェリー、無料のキャットバスがあり、市内中心部であれば無料で移動できるゾーンもあります。
参考になればうれしいです。
以下では、オーストラリアのお役立ち情報や持ち物、パースのおすすめスポットを紹介しています。
オーストラリアお役立ち情報 | |
日豪の直行便 (2025) | 成田→シドニー:約9時間30分 成田→メルボルン:約10時間 関西→シドニー:約9時間30分 |
コンセント 電圧 | コンセント:日本はA、豪州O →変換プラグが必要 電圧:日本100V、豪州240V →100V専用製品には変圧器必要 ※スマホ、PCは全電圧に対応 コンセントと電圧の記事はこちら |
水道水 | 飲用可 |
通貨 | オーストラリア・ドル(AUD) 1AUD=約100円(2025現在) カード払いが主流 |
通信事情 | ①SIM・eSIMを現地購入 ②SIM・eSIMを日本で購入 ③国内キャリアの海外利用 豪の携帯電話事情の記事はこちら 豪で使えないスマホの記事はこちら |
チップ | 不要*チップBOXがあれば任意 |
時差 | 日本+1h:NSW※VIC※QLD州 日本+30m:SA※、NT州 日本-1h:WA州 ※サマータイム中は上記+1h |