
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、Fremantle Prison(フリーマントル刑務所)について紹介します。

フリーマントルの歴史や気候、人口、おすすめスポットを紹介しています↓↓↓

オーストラリアでは一部のスマホ機種が使えない!
2024年の10月から、オーストラリア全土で、3G通信ができるスマホに規制がかかりました。普段4G・5G回線を使用する機種でも、一部のスマホは緊急電話に例外的に3G回線を使用することがあり、オーストラリア国内で緊急通報ができない危険性があるため、3G回線を使用するすべてのスマホの通信が遮断され、モバイルデータの使用及び通話の使用ができなくなりました。
iPhoneおよび一部のAndroid機種は規制の対象外です。また、Wi-Fiやテザリングを使用すれば、どのスマホでも通常使用できます。以下の記事では、規制対象機種および対処方法についてくわしく紹介しています。

フリーマントル刑務所とは
フリーマントル刑務所は、西オーストラリア州パースから電車で30分の港町「Fremantle(フリーマントル)」にある遺跡です。

その歴史が評価され、オーストラリア国内の11か所の囚人遺跡の一つとしてユネスコの世界遺産、ならびにオーストラリアの国家遺産、その他複数の遺産に登録されています。
データ参照元:Australian Convict Sites – UNESCO World Heritage Centre National Heritage Places – Fremantle Prison – DCCEEW
フリーマントル刑務所の歴史
フリーマントル刑務所は、ラウンドハウスの規模が小さかったため、1859年に囚人によって、囚人の収容所として建設されました。

建築資材には周辺でとれる石灰岩を使っているため、クリーム色の外観が特徴の建物となっています。
1867年には収容所が刑務所と名前を変え、パース監獄が閉鎖されてからは、西オーストラリアの主要な刑務所になりました。

また、第二次世界大戦中には、イタリア系オーストラリア人がフリーマントル刑務所に収監されました。
フリーマントル刑務所は、囚人による暴動などを受けて、1991年にその役割を終えることになりました。
2010年に、西オーストラリア州の遺産としては初めての世界遺産に登録されました。

フリーマントル刑務所が使われなくなったのが、思ったより最近のことで驚きます。長い歴史にともなって、さまざまな人が収容されていたのが興味深いです
刑務所内マップ
出典:Fremantle Prison Map | Australia’s Defining Moments Digital Classroom | National Museum of Australia
フリーマントル刑務所のツアー料金

フリーマントル刑務所のツアー料金は、以下のようになっています。
ツアー | 大人料金 | コンセッション料金 | 子ども料金(4~15歳) | 家族(大人2人+子ども2~3人) | 所要時間 | 開催日 |
---|---|---|---|---|---|---|
刑務所ツアー (Convict PrisonまたはBehind BarsまたはTrue Crime) | 23ドル | 20ドル | 13ドル | 66ドル | 1時間15分 | 毎日 |
トンネルツアー | 66ドル | 56ドル | 46ドル | 199ドル | 2時間30分 | 土日のみ |
トーチライト | 29ドル | 25ドル | 19ドル | 86ドル | 1時間30分 | 水・金の夜 |
また、フリーマントル刑務所のツアーはあわせて参加するとパッケージ料金が適用されます。
パッケージ | 大人料金 | コンセッション料金 | 子ども料金(4~15歳) | 家族(大人2人+子ども2~3人) |
---|---|---|---|---|
刑務所ツアーパッケージ (刑務所ツアーから2つ) | 33ドル | 30ドル | 23ドル | 106ドル |
刑務所ツアートリプルパッケージ (刑務所ツアー3種) | 43ドル | 40ドル | 33ドル | 146ドル |
刑務所ツアー+トンネルツアー | 76ドル | 66ドル | 56ドル | 239ドル |
※コンセッション料金は、コンセッションカードを有していることが条件です。
フリーマントル刑務所のツアーの種類

フリーマントル刑務所の各ツアーの内容は、以下のようになっています。
最初の3つの刑務所ツアーでは、日本語のオーディオを聞きながらまわることができます。
Convict Prison
Convict Prisonのツアーでは、囚人たちの歴史を主に、フリーマントル刑務所の歴史に迫ります。
開催時間 | 開始間隔 |
---|---|
10:00~17:00 | 1時間ごと |
Behind Bars
Behind Barsツアーでは、服役した人たちがどのような日々を送っていたのかについての説明が受けられます。
開催時間 | 開始間隔 |
---|---|
10:30~16:30 | 1時間ごと |
True Crime
True Crimeツアーは、フリーマントル刑務所に収監されていた囚人のなかでも、重大な犯罪者の犯罪の歴史がテーマのツアーです。
開催時間 | 開始間隔 |
---|---|
11:45~16:45 | 1時間ごと |
トンネルツアー(予約必須)
トンネルツアーでは、ヘルメット・オーバーオールを着用し、囚人によって掘られたトンネルを探索します。
また、船に乗って水が張った通路を進みます。
開催日 | 開始時間 |
---|---|
土日 | 9:00 10:40 12:20 13:40 15:25 |
平日 | 公式サイトをチェック |
トーチライト(予約必須)
トーチライトは懐中電灯のことで、トーチライトのツアーでは暗闇のなかを、ガイドによる刑務所にまつわる恐ろしい話を聞きながら進みます。
開催日 | 4~10月の開始時間 | 11月~3月の開始時間 |
---|---|---|
水・金曜日 | 18:30 | 19:00 |
各ツアーの予約について

フリーマントル刑務所のツアーのうち、トンネルツアー、トーチライトは予約必須で、24時間前まではオンラインでの事前予約ができます。
また、刑務所ツアー、24時間以内のトンネルツアー・トーチライトについては、電話での予約になります。
刑務所ツアーのチケットは、予約なしで当日購入することもできます。繁忙期は事前に購入しておくのが推奨されています。
刑務所に泊まる

フリーマントル刑務所には、YHAという宿泊施設が併設されています。
YHAでは、実際の刑務所の独房をリフォームした部屋で寝泊まりすることができます。
YHAはバックパッカーズという安価な宿泊施設の一つで、共用の部屋・バスルームのほかに、個室+専用のバスルーム、ファミリールームなど、幅広い選択肢の中から選ぶことができます。

ユネスコによる世界遺産に登録されている刑務所の独房に泊まるという、なんとも特別な体験ができます
フリーマントル刑務所のアクセス情報(2025年最新)

入場料は?
フリーマントル刑務所に入るためには、ツアーのチケットを購入する必要があります。
ただし、コレクションストアやギフトショップ、コンビクトカフェを含むゲートハウスまでは無料で入場できます。
営業時間は?
フリーマントル刑務所は、毎日9:00~17:00に営業しています。
また、水曜日と金曜日には夜まで営業しています。
定休日は、クリスマスとグッドフライデーです。
アクセスは?
フリーマントル刑務所には、フリーマントル駅から徒歩15分でアクセスできます。
また、バス停「High St After Parry St」から徒歩6分です。

基本情報
住所 | 1 The Terrace, Fremantle WA 6160 |
アクセス | バス停「High St After Parry St」から徒歩6分 フリーマントル駅から徒歩15分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | クリスマス、グッドフライデー |
料金 | 大人23ドル~ |
公式サイト | https://fremantleprison.com.au/ |
以下では、フリーマントル刑務所の前に使われていたラウンドハウスについての歴史やアクセス情報を紹介します。フリーマントル刑務所とあわせて訪れてみてください。
ラウンドハウスとは
ラウンドハウスは、西オーストラリアのパースから電車で30分の港町「Fremantle(フリーマントル)」にある遺跡です。

公共の建物としては西オーストラリアでもっとも古く、1831年に完成しました。
ヨーロッパ人による西オーストラリアへの入植が1829年であることを考えると、ラウンドハウスは植民地としては初期の建物になります。
ラウンドハウスは、州の遺産リストに登録されています。
データ参照元:inHerit – State Heritage Office
ラウンドハウスの歴史
ラウンドハウスは、1831年、入植初期の西オーストラリアで、囚人を収容するために創建されました。
1844年にはラウンドハウスの近くで、15歳の少年が殺人の罪で、初めて絞首刑にかけられました。
最初の囚人がこの地に到着したのは1850年でした。
その時に到着した囚人の人数に対して、ラウンドハウスの規模は小さすぎたため、囚人によってフリーマントル刑務所が造られました。
1886年になるとラウンドハウスの刑務所としての役割は廃止され、1899年まではある警察官とその家族の留置場、その後は水上警察のための宿泊施設、フリーマントル港の貯蔵庫となりました。
ラウンドハウスは、何度か解体の危機に瀕しましたが、州政府→フリーマントル市と所有権が移り、現在まで大切に保管されています。
ラウンドハウスの見どころ
大砲
ラウンドハウスには大砲があり、毎日13:00になると大砲が発射されます。

この大砲は、船長に、海上の活動にとって重要な正確な時刻を伝えるために、毎日13時に発射されていました。
事前に予約をすることよって、大砲を実際に発射することもできます。
メールアドレスはこちらのページにあります↓↓↓
ボール
大砲とともに、写真にある黒いボールが時刻を伝える手段として使用されていました。

ボールは13時の3分前に一番上に吊り下げられ、13時ちょうどに落ちるように電子信号が設定されており、大砲とともに視覚・聴覚で時刻がわかるようになっていました。
大砲(その後棒の爆発音に変更)とボールは時刻を伝えるために使われていましたが、1937年に無線電話が採用されるようになると、これらによる時刻伝達は終了しました。
高台からの景色

ラウンドハウスからは、眼下に広がるインド洋の景色を楽しむことができます。

ラウンドハウスからこのような景色が見られると思っていなかったので、意外でした。とても開放感があり、展望台としても楽しめます
ラウンドハウスにまつわる展示
ラウンドハウスは、中央が開けているのですが、いくつかの部屋が展示室として公開されています。

展示室では、ラウンドハウスの歴史にかかわる写真や資料を鑑賞できます。

年季が入った小物もあり、ラウンドハウスの歴史を実感できました
ホエラーズトンネル
ラウンドハウスにあるトンネルはWhalers Underground Engineering Project(ホエラーズトンネル)といい、ビーチに繋がっています。

もともとは、捕鯨産業のために使われていたトンネルで、西オーストラリア州で初めてのジオフロントシステム(地下岩盤)工学におけるプロジェクトとして造られました。

ラウンドハウスのトンネルが海に繋がっている、また、海のトンネルがラウンドハウスに繋がっているなんて、とてもロマンがありますね
コラム:トリックアートの跡
ラウンドハウスは階段を上ったところにあるため、フリーマントルの街並みを眺められます。

そこには、その昔、道から建物の壁面まで続くトリックアートの跡が、わずかに植木鉢に残っています(中央の黄色い線)。

フリーマントルではトリックアートが見られるかと思っていたのですが、現在は撤去されていて見られず、残念でした。確かにその跡が残っていたので、その名残を感じることができます
アクセス情報(2025年最新)

入場料は?
ラウンドハウスは、入場無料です。
寄付を受け付けています。
所要時間は?
ラウンドハウスの所要時間は、およそ30分です。

ラウンドハウスは見るところ自体は小規模なので、短時間でまわることもできます。大砲を見る場合は、13時に合わせて訪れるのがおすすめです
営業時間は?
ラウンドハウスは、毎日10:30~15:30に営業しています。
定休日はクリスマスとグッドフライデーです。
アクセスは?
ラウンドハウスへは、フリーマントル駅から徒歩9分でアクセスできます。

基本情報
住所 | 15 Captains Ln, Fremantle WA 6160 |
アクセス | フリーマントル駅から徒歩9分 |
営業時間 | 10:30~15:30 |
定休日 | クリスマス、グッドフライデー |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.fremantleroundhouse.com.au/ |
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
フリーマントル刑務所は、西オーストラリア入植初期の刑務所のラウンドハウスの後に建てられた、19世紀からの長い歴史をもち、最近まで刑務所として利用されていた遺跡です。
世界遺産としても登録されている建物に、ぜひ足を運んでみてください。
素敵な旅になることを願っています。
以下では、オーストラリアのお役立ち情報や持ち物、パースのおすすめスポットを紹介しています。
オーストラリアお役立ち情報 | |
日豪の直行便 (2025) | 成田→シドニー:約9時間30分 成田→メルボルン:約10時間 関西→シドニー:約9時間30分 |
コンセント 電圧 | コンセント:日本はA、豪州O →変換プラグが必要 電圧:日本100V、豪州240V →100V専用製品には変圧器必要 ※スマホ、PCは全電圧に対応 コンセントと電圧の記事はこちら |
水道水 | 飲用可 水についての記事はこちら |
通貨 | オーストラリア・ドル(AUD) 1AUD=約100円(2025現在) カード払いが主流 両替・支払い方法の記事はこちら |
通信事情 | ①SIM・eSIMを現地購入 ②SIM・eSIMを日本で購入 ③国内キャリアの海外利用 豪のワーホリ・留学でのスマホ 豪の旅行でのスマホ 豪で使えないスマホの記事はこちら |
チップ | 不要*チップBOXがあれば任意 |
時差 | 日本+1h:NSW※VIC※QLD州 日本+30m:SA※、NT州 日本-1h:WA州 ※サマータイム中は上記+1h 時差の記事はこちら サマータイムの記事はこちら |
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