
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、オーストラリアでパスポートをなくした場合の対処法について紹介します。
オーストラリアでパスポートをなくしたら
パスポートは、海外滞在時の身分証明書として、出入国審査の際や、各種手続きの際に必要になるものです。
この記事では、もしも、パスポートをなくしてしまったらどうなるのか、また、その時にとるべき行動を紹介します。
パスポートをなくしたときの手順
オーストラリアでパスポートをなくしてしまったときにすべきことを、ステップ形式で紹介します。
パスポートをなくした場合、まずはそのことを州の警察に届け出ます。その際に発行される紛失・盗難証明書や届出書がパスポートの再発行や「帰国のための渡航書」申請で必要になります。タスマニア州を除き、オンラインによる届け出も可能です(2025年現在)。
最寄りの大使館(キャンベラ)や総領事館(各州、SA州はメルボルン)に、電話またはメールでパスポートの紛失または盗難を連絡します。その後は、領事館から指示があった通りに動きます。もしも緊急帰国の必要性がある場合は、その旨を記載のうえ、帰国予定日・便などの情報を細かく説明することでその後の手続きがスムーズになります。
パスポートをなくすと、他人が入手して出入国などの不正利用することを防ぐため、そのパスポートを失効させる必要があります。パスポートの失効を求める「紛失一般旅券等届出書」に必要事項を記入します。なお、この届出をすると、仮にパスポートが見つかったとしても、すでに失効しているため、古いパスポートを使うことはできません。
州によって異なりますが、たとえばメルボルンでは、以下のものが必要です。なお、戸籍謄本については、オンライン在留届に登録することを条件として、オンラインで「符号」といわれる電子データを提出することができます(2025年最新)。
- 警察による紛失・盗難証明書または届書
- 紛失一般旅券等届出書(外務省公式サイト)
- 45㎜×35㎜の写真2枚※6か月以内撮影
- 本人確認書類(外務省公式サイト)(マイナンバーカード、運転免許証から1枚または、健康保険証、学生証など2枚)
- 一般旅券発給申請書(外務省公式サイト)
- 戸籍謄本※オンラインでの提出可能
- オーストラリアのビザ(Grant Noticeメールなど)
- 手数料※毎年変動
上記のものをそろえて、領事館に提出します。事前予約制になっている場合は、提出の日時をメールなどで決めることがあります。「帰国のための渡航書」は発給に2、3日かかるとされています。領事館から離れた場所にいてアクセスしづらい場合は、その旨を領事館に連絡すると、柔軟に対応してもらえることがあります。総領事館に指示を仰ぐのがもっとも効率がよいです。
総領事館などに赴き、新しいパスポートの交付を受けます。新しいパスポートは、プラスチック製のページを含む「2025年旅券」となり、日本で発行する必要があるため、最低でも2週間から、長くて1か月ほどかかるといわれています。交付の際、総領事館などによっては、事前予約が必要な場合があります。
こんなときどうする?
以下では、パスポート紛失に関して、場面別の対処法を紹介します。
パスポートを見つけた!
パスポートをなくした後、パスポートを見つけた場合、それを使用することはできるのでしょうか。
もしも、パスポートが見つかったのが紛失一般旅券等届出書を提出する前であれば、パスポートを使い続けることができます。
一方で、それが紛失一般旅券等届出書を提出したあとであれば、そのパスポートは失効し、関係各所に通知されます。
そのため、届出書を提出した時点で、手数料を支払い、新しいパスポートを申請する必要が出てきます。
緊急でない場合、パスポートが本当にないかどうか確認した後に届け出をすることをおすすめします。
領事館から遠くに住んでいる
領事館がない州など、領事館から遠くに住んでいる場合、オンライン申請であっても、領事館には一度は赴く必要があります。
以前は申請のときと交付のとき、合計2回の訪問が必要でしたが、オンライン申請のみとなり、交付の時の一度だけの訪問でも可能な州があります。ただし、新規や切り替えと異なり、なくしてしまったときは代理申請がきかず、かならず本人が申請に行かなければならない州もあるため、領事館に相談してみてください。
なくしてしまったとき、わからないことや特別な事情がある場合、領事館に指示を仰ぐと相談にのってもらえます。
緊急で帰国する予定がある
オーストラリアでのパスポートの交付には、プラスチック製ページを含む「2025年旅券」の発行から送付までに時間がかかるため、最低でも2週間ほどかかるといわれています。
そのため、緊急で帰国する場合は「帰国のための渡航書」の発給を願い出ることができます。
この渡航書は、直行便での帰国または、経由地で空港を出ないことを条件に、一時的にパスポートの代わりに使用することができる書類です。
州によって異なりますが、メルボルンにおける「帰国のための渡航書」発給に必要なものは以下の通りです。
- 警察による紛失・盗難証明書または届出
- 紛失一般旅券等届出書
- 45㎜×35㎜の顔写真2枚(6か月以内の撮影)
- マイナンバーカード・運転免許証などから1点または健康保険証、学生証などから2点
- 電子上または紙による戸籍謄本
- 航空券詳細または航空券
- オーストラリアのビザ(Grant Noticeメールなど)
- 渡航書発給申請書※領事館で記入
- 手数料
なお、「帰国のための渡航書」は、帰国してから各都道府県の旅券センターに返納します。
パスポートをなくさない工夫
パスポートをなくさないために、事前にできる工夫を紹介します。
パスポートケースを使う
パスポートは薄く小さいため、パスポートケースに入れるとカバンのなかでも見つけやすくなります。
また、空港での手続きの際も、搭乗券とともに保管できるため、手続きがスムーズになります。



私は無印良品のパスポートケースをずっと使っています。搭乗券がぴったり入るサイズで、印刷したビザなど重要書類を入れて、とくにチェックインの際に大活躍しています
スキミング防止の腰に巻くタイプのポーチは、スリやスキミングの多い地域に行くときにおすすめです。



私はセキュリポを、飛行機での就寝中に貴重品を入れておくのに活用しています。スリムで、治安の懸念される国では服の下に隠して使いました
パスポートを持ち歩かない
パスポートは飛行機の搭乗や銀行口座開設などに必要ですが、ワーホリ・留学などの長期滞在では、日常生活で使うことはめったにありません。
そのため、できるだけ持ち歩かずに保管するのがおすすめです。
その際、下記で紹介する保管法を実践することで安心感が上がります。
パスポートを厳重に保管する
フラットやシェアの学生寮に住んでいる場合、貴重品の保管に気をつけることができます。
南京錠があれば、パスポートを入れた荷物に鍵をかけ保管することができます。
また、TSAロック対応のものであれば、飛行機の預け荷物に、TSAロックでないスーツケースやスーツケースでないカバンにつけることができ、アメリカ国内での鍵の破損を防ぐことができます。
以下では、Amazon、楽天からそれぞれおすすめをピックアップしました。



私は南京錠で、荷物をロックし即席金庫のようなものを作っています。パスポートがどこにあるか自分にとってわかりやすいので、パスポートを探す手間も省けます
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
パスポートをなくしてしまったら、あせらず、決められたステップを踏めば再発行できます。
また、緊急帰国時にも専用の書類を発給してもらうことが可能なので、その場合はすぐに最寄りの領事館に連絡しましょう。
素敵な旅になることを願っています。
オーストラリアお役立ち情報 | |
日豪の直行便 (2025) | 成田→シドニー:約9時間30分 成田→メルボルン:約10時間 関西→シドニー:約9時間30分 |
コンセント 電圧 | コンセント:日本はA、豪州O →変換プラグが必要 電圧:日本100V、豪州240V →100V専用製品には変圧器必要 ※スマホ、PCは全電圧に対応 コンセントと電圧の記事はこちら |
水道水 | 飲用可 |
通貨 | オーストラリア・ドル(AUD) 1AUD=約100円(2025現在) カード払いが主流 |
通信事情 | ①SIM・eSIMを現地購入 ②SIM・eSIMを日本で購入 ③国内キャリアの海外利用 豪の携帯電話事情の記事はこちら 豪で使えないスマホの記事はこちら |
チップ | 不要*チップBOXがあれば任意 |
時差 | 日本+1h:NSW※VIC※QLD州 日本+30m:SA※、NT州 日本-1h:WA州 ※サマータイム中は上記+1h |





