
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、オーストラリアで車を運転する方法について紹介します。

【注意!】オーストラリアでは一部のスマホ機種が使えない!
2024年の10月から、オーストラリア全土で、3G通信ができるスマホに規制がかかりました。普段4G・5G回線を使用する機種でも、一部のスマホは緊急電話に例外的に3G回線を使用することがあり、オーストラリア国内で緊急通報ができない危険性があるため、3G回線を使用するすべてのスマホの通信が遮断され、モバイルデータの使用及び通話の使用ができなくなりました。
iPhoneおよび一部のAndroid機種は規制の対象外です。また、Wi-Fiやテザリングを使用すれば、どのスマホでも通常使用できます。以下の記事では、規制対象機種および対処方法についてくわしく紹介しています。

オーストラリアで運転する
オーストラリアをはじめとする外国では、日本の運転免許証をもっている人に運転を許可するしくみがあります。
オーストラリアは6つの州から成り立つ連邦、つまり複数の主権が存在する国家です。
オーストラリアの各州において運転に必要な免許の種類はさまざまで、たとえば、滞在期間によって翻訳のみで運転できるかが決まる州があったり、一方で、永住するかによって滞在期間の上限なしで翻訳のみで運転できる州があります。
そのため、日本の運転免許証を持っている人がオーストラリアで運転するためには、どの州で運転するかを、まずは定める必要があります。
以下では、オーストラリア五大都市であるシドニー、メルボルン、ブリスベン・ゴールドコースト、パース、アデレイドを含む州別に、運転するための手続きを紹介します。
各州で運転する際には、日本の運転免許証や翻訳のほか、パスポートとビザを提示できるようにしておきましょう。
シドニー(NSW州)で運転する
シドニーで運転する場合は、
- 6か月未満の短期滞在
- 6か月以上の長期滞在
- 永住の場合
の3段階において、必要な免許証が異なります。
6か月未満の滞在の場合、翻訳文書(Multicultural NSW発行)または国際運転免許証を添えて携行することによって、日本の運転免許証で運転することができます。翻訳文書は、Service NSWを通して申請することができます。また、国際運転免許証を取得する場合はその免許証自体は1年間有効ですが、シドニーで使う場合、6か月以上の滞在になるときは、以下で紹介する一時滞在者用運転免許証に切り替える必要があります。
6か月以上の長期滞在の場合は、ニューサウスウェールズ州が発行する「一時滞在者用運転免許証」に切り替える必要があります。切り替え時には筆記テスト・実技テストが免除され、視力検査や書類の提出で申請することができます。その際、パスポートと銀行のカードなど、身分証明書2点を原本で提示する必要があります。
永住者の場合は、州の発行する運転免許証を発行する必要があります。日本の免許証は日本が認定国の一つであるため、一時滞在者用と同様、テストは免除されます。ただし、永住してから3か月が経過するまでは、日本の免許証と翻訳によって運転することができます。
NSW州のライセンス料は、以下のようになっています。
- 1年70ドル
- 3年162ドル
- 5年220ドル
- 10年410ドル

メルボルン(VIC州)で運転する
メルボルンで運転する場合は、
- 6か月未満の短期滞在
- 6か月以上の長期滞在・永住の場合
の2段階において、必要な免許証が異なります。
6か月未満の滞在の場合、翻訳文書(総領事館発行の自動車運転免許証抜粋証明またはNAATI翻訳者による翻訳)または国際運転免許証を添えて携行することによって、日本の運転免許証で運転することができます。また、国際運転免許証を取得する場合はその免許証自体は1年間有効ですが、メルボルンで使う場合、6か月以上の滞在になるときは、以下で紹介する州発行の運転免許証に切り替える必要があります。
6か月以上の長期滞在の場合は、ビクトリア州が発行する運転免許証に切り替える必要があります。切り替え時には筆記テスト・実技テストが免除され、視力検査や書類の提出で申請することができます。その際、パスポートと銀行のカードなど、身分証明書2点を提示する必要があります。
VIC州のライセンス料は、以下のようになっています。
- 3年90.30ドル
- 10年312.70ドル

ブリスベン・ゴールドコースト(QLD州)で運転する
ブリスベン・ゴールドコーストで運転する場合は、
- 永住でない場合
- 永住者の場合
の2種類において、必要な免許証が異なります。
永住でない滞在の場合、翻訳文書(総領事館発行の自動車運転免許証抜粋証明またはNAATI翻訳者による翻訳)を添えて携行することによって、日本の運転免許証で運転することができます。永住でない場合、滞在の期間を問わず日本の運転免許証が使えます。
永住者の場合は、クイーンズランド州が発行する運転免許証に切り替える必要があります。切り替え時には筆記テスト・実技テストが免除され、視力検査や書類の提出で申請することができます。その際、パスポートと銀行のカード、学生証など、身分証明書3点を決められた組み合わせのなかから提示する必要があります。
QLD州のライセンス料は、以下のようになっています。
- 1年91.55ドル
- 2年127.70ドル
- 3年157.95ドル
- 4年182.75ドル
- 5年205.05ドル

パース(WA州)で運転する
パースで運転する場合は、
- 永住でない場合
- 永住者の場合
の2種類において、必要な免許証が異なります。
永住でない滞在の場合、翻訳文書(NAATI翻訳者による翻訳)または国際運転免許証を添えて携行することによって、日本の運転免許証で運転することができます。永住でない場合、滞在の期間を問わず日本の運転免許証が使えます。
永住者の場合は、西オーストラリア州が発行する運転免許証に切り替える必要があります。切り替え時には筆記テスト・実技テストが免除され、視力検査や書類の提出で申請することができます。その際、ビザとパスポートと銀行のカードと学生証と雇用主発行のレターなど、身分証明書5点を決められたカテゴリーの組み合わせで提示する必要があります。
WA州のライセンス料は、以下のようになっています。
- 1年46.85ドル
- 5年163.50ドル

アデレイド(SA州)で運転する
アデレイドで運転する場合は、
- 永住でない場合
- 永住者の場合
の2種類において、必要な免許証が異なります。
永住でない滞在の場合、翻訳文書(総領事館発行の自動車運転免許証抜粋証明またはNAATI翻訳者による翻訳または公的なサービスによる翻訳)または国際運転免許証を添えて携行することによって、日本の運転免許証で運転することができます。
永住する場合は、永住してから90日以内に、南オーストラリア州が発行する運転免許証に切り替える必要があります。切り替え時には筆記テスト・実技テストが免除され、視力検査や書類の提出で申請することができます。その際、パスポートとビザと銀行のカードなど、決められた組み合わせで身分証明書3点を提示する必要があります。
SA州のライセンス料は、以下のようになっています。
- 1年73ドル
- 2年126ドル
- 3年179ドル
- 4年232ドル
- 5年285ドル
- 6年338ドル
- 7年391ドル
- 8年444ドル
- 9年497ドル
- 10年550ドル

オーストラリアの交通ルール
以下では、オーストラリアで運転するときに知っておきたい代表的なルールを紹介します。なお、オーストラリアは日本と同じ左側通行です。
速度制限
各州では速度制限が設定されており、多少の違いはありますが、おおむね以下のように制限速度が設定されています。
- 市街地:50km/h
- 郊外:100km/h
これらはデフォルトの制限速度であり、標識がある場合は、標識の速度が適用されます。また、「スクールゾーン」や「シェアードゾーン」など、条件により出していいスピードが変わるので、標識をよく確認してください。

オーストラリアはとくに速度制限に厳しく、スピード違反で取り締まりを受けたとよく耳にします。日本より制限速度が速くなっているため、適応しつつ、上限はオーバーしないように運転するのがおすすめです
ラウンドアバウト
オーストラリアの各州には、ラウンドアバウトとよばれるロータリーが設置されています。
ラウンドアバウトは、中心部を時計回りに進行する交差点であり、信号がないため、ルールに従う必要があります。
ラウンドアバウトでは、右側の車両を優先することになっています。
また、ラウンドアバウトに入るときには、すでにラウンドアバウトに入っているほかの車両に道を譲る必要があります。
以下では参考に、シドニーのラウンドアバウトについて説明した動画を紹介します。
各州のなかでもメルボルンでは世界最大ともいわれる規模を走るトラムがあるため、トラムを優先するルールである「フックターン」が存在します。また、トラムが停まる駅では、歩行者全員がわたり終わるまで、トラムの後ろで待機する必要があります。

まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
オーストラリアでは、各州で独自の交通ルールや免許に関する規定があります。
事前にルールを理解して、ドライブを楽しんでください。
オーストラリアお役立ち情報 | |
日豪の直行便 (2025) | 成田→シドニー:約9時間30分 成田→メルボルン:約10時間 関西→シドニー:約9時間30分 |
コンセント 電圧 | コンセント:日本はA、豪州O →変換プラグが必要 電圧:日本100V、豪州240V →100V専用製品には変圧器必要 ※スマホ、PCは全電圧に対応 コンセントと電圧の記事はこちら |
水道水 | 飲用可 水についての記事はこちら |
通貨 | オーストラリア・ドル(AUD) 1AUD=約100円(2025現在) カード払いが主流 両替・支払い方法の記事はこちら |
通信事情 | ①SIM・eSIMを現地購入 ②SIM・eSIMを日本で購入 ③国内キャリアの海外利用 豪のワーホリ・留学でのスマホ 豪の旅行でのスマホ 豪で使えないスマホの記事はこちら |
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時差 | 日本+1h:NSW※VIC※QLD州 日本+30m:SA※、NT州 日本-1h:WA州 ※サマータイム中は上記+1h 時差の記事はこちら サマータイムの記事はこちら |