【25年最新】オーストラリアのサマータイム!期間としくみ、目的も

オーストラリアのサマータイムイメージ(MiU作成)
MiU

こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。

この記事では、オーストラリアのサマータイムについて紹介します。

この記事でわかること
  • サマータイムとは
  • サマータイムを実施する目的
  • オーストラリアのサマータイム中の時差
目次

サマータイム

サマータイムとは

サマータイムは、夏時間ともいい、夏の時間を1時間早めることを意味します

たとえば、現在の時間を午後6時だとすると、サマータイム中は現在の時刻が午後7時になります。

すると、午後7時に(本来は午後6時であるため)外が午後6時のときの明るさになります。

このあと説明する夜明けの早さを利用するため、時間を前倒しにするのがサマータイムです。

また、サマータイムのことを外国では、「daylight saving(デイライトセービング)」と呼ぶことがあります。

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私は、サマータイムというものが日本では聞きなじみのない概念なので、はじめてサマータイムを知ったとき、とても困惑しました。この記事で後ほど紹介しますが、日本でもサマータイムがとられていた時期があるようです

夏と冬は日照時間が5時間違う

地球の軸(地軸)は、23.4度傾いています。

そのため、夏の期間には地球が太陽に近くなり、太陽の高さも高くなります。

そして、夏には日照時間が冬に比べて最大5時間程度長くなり、夜明けも早まります。

オーストラリアの属する南半球では、北半球と月は異なりますが、季節で考えると夏に全く同じことが起こります。

夏の日照時間が冬に比べて長く、夜明けが早くなることを効率的に利用しようとして、サマータイムとして1時間時間を早めています。

サマータイムの目的は?

オーストラリアをはじめとして様々な国が取り入れているサマータイムですが、何を目的として行っているのでしょうか。

サマータイム導入の目的としては、主に以下のことがあげられます。

  • 照明の節約
  • 経済活動の促進(観光を含む)
  • 日光を浴びる時間が増える
  • 交通事故を減らす
  • 冷暖房の節約

サマータイムは外国で「daylight saving」とよばれています。明るい時間を延ばすことによって、照明を使う時間を減らすことを期待して取り入れられています。

とくに、オーストラリアでは戦時中にサマータイムが導入されていますが、これは戦時中のエネルギーを節約しようという理由もあったといわれています。

ほかにも、仕事を終えて帰宅した後の時間を明るくすることによって、外出しやすくなり、経済活動が生じることや、日光を浴びて健康的な生活に貢献すること、暗い時間を減らし交通事故を防ぐことが期待されています。

夏になると早朝の明るい時間が冬より増えるため、その時間を夕方にまわし、さまざまな目的のために有効活用するのがサマータイムということです。

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時計を1時間進めると、午後6時くらいでもまだお昼くらい明るく、サマータイムが始まったばかりの日は違和感がありました

オーストラリアとサマータイム

さまざまな目的をもって取り入れられているサマータイムですが、この制度を採用している国とそうでない国があります。

オーストラリアは1967年からタスマニア州が再開し、ほかの州も一部を除いて採用していき、現在までサマータイムを実施しています。

オーストラリアでのサマータイムは、10月の第一日曜日から4月の第一日曜日の期間です。

オーストラリアのサマータイム実施期間

オーストラリアの実施期間を、直近の年ごとに紹介します。

サマータイム期間
2024~202510月6日~4月6日
2025~202610月5日~4月5日
2026~202710月4日~4月4日

オーストラリアのサマータイム開始時間

オーストラリアでは、サマータイム開始日の午前2時からサマータイムが始まります。

2025年のサマータイムは、10月5日の午前2時に、時計が1時間早まり午前3時になります。

手動で合わせるタイプの時計や、電波を拾えない時計の場合は、10月4日の夜に時計を1時間進めると次の日から正しい時間になります。

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私の体験談ですが、サマータイムが始まる日、いつも通りの時間に起きてスマホの時間をみると、いつもより時間が早く、違和感を覚えました。何かがおかしいと思いながら生活し、腕時計をつけようとして、そこでやっと1時間ずれていることに気づきました。サマータイムは夜のうちに時間が進むので、サマータイムが始まる日の前の晩に、時計を1時間進めておくのがおすすめです

サマータイム中、日本との時差はどうなる?

オーストラリアでは、サマータイム期間中、時間が1時間すすみます

オーストラリアは、州によって日本との時差が異なっており、サマータイムの実施の有無も州により異なるため、各都市ごとの時差を確認しておきましょう。

以下はオーストラリアの各都市と時差の早見表です。()内ではサマータイム中のものを表しています。

都市UTC(サマータイム中)日本との時差(サマータイム中)
シドニーニューサウスウェールズ+10(+11)+1時間(+2時間)
メルボルンビクトリア+10(+11)+1時間(+2時間)
ブリスベン、ゴールドコースト、ケアンズクイーンズランド+10(なし)+1時間(なし)
ホバートタスマニア+10(+11)+1時間(+2時間)
アデレイド南オーストラリア+9:30(+10:30)+30分(+1時間30分)
ダーウィンノーザンテリトリー+9:30(なし)+30分(なし)
パース西オーストラリア+8(なし)-1時間(なし)

サマータイム中のスマホ、パソコンの設定、腕時計

スマホや腕時計の時刻は、自動設定になっていれば、サマータイムを含め、自動的にその地の時間が表示されます。

ただし、電波時計の場合、オーストラリアには基地局がないため、電波を拾うことは難しいといわれています。

電波が受信できない場合や手動設定の時計は、手動で時刻を設定する必要があることを覚えておくと安心です。

また、パソコンが日本の時刻になっている場合、設定から、タイムゾーンを変更でき、各都市の名前、たとえば「シドニー」や「アデレイド」、「ブリスベン」を含むタイムゾーンを選択すれば、サマータイム中かどうかにかかわらず正しい時刻が表示されます。オーストラリアは州によってサマータイムの実施の有無が異なるため、自分のいる都市名や州に正しく設定するのが重要です。

アップルウォッチは、ペアリングされているiPhoneと時刻が同期するので、設定不要で時差に対応できます。

アップルウォッチは、廉価版のSEであれば3万円代から手に入ります。コスパ重視の方や、はじめてのアップルウォッチにおすすめです。

新しいシリーズ10は、アップルウォッチ史上もっとも薄くなり、ディスプレイも大きくなりました。より多くの機能や充電のもちを重視する場合におすすめです。

サマータイムでわかれる意見

おもに電力を節約しようという目的で採用されているサマータイムですが、全世界でサマータイムが導入されているわけではなく、サマータイムへは賛否両論があります。

オーストラリアで導入していない州

オーストラリアにおいて、パース(西オーストラリア州)やブリスベン(クイーンズランド州)、ダーウィン(ノーザンテリトリー)でサマータイムは導入されていません。

正確に言えば、一度は導入されたものの、世論の反対にあうなどして、廃止にいたりました。

サマータイムは、時間をずらすことによる利点もありますが、家畜の生活リズムが重要な農業や、体内時計への悪影響、エネルギー節約効果への逆効果などがあがり、効果を疑問視する声もあります。

また、サマータイムが開始すると睡眠時間が一時的に減るため、睡眠不足により交通事故やミスが起こりやすくなるといわれています。

MiU

世界でも、とくに東アジアでは導入していない国が多かったり、オーストラリアなどのように同じ国でも州ごとに姿勢が異なったりするのが興味深いなと思います

日本とサマータイム

サマータイムという制度は、日本ではとられていません。

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私は、同じくサマータイム実施国であるニュージーランドではじめてサマータイムという概念を知りました。日本では無縁のことばだったので、とても新鮮でした

しかし、実は、日本でも導入されていた時期があります。

それが、戦後です。

戦後、GHQによって日本にサマータイムが導入されましたが、世論の反対にあい、たった4年で廃止されました。

反対の理由としてあったのが、仕事の時間です。

サマータイムによって明るい時間が延びたため、労働が延長されやすく、残業が増えたことから、世論の反対が強まったと考えられています。

MiU

日本でサマータイムが取り入れられていた時期があったなんて、なんだか信じられないです。労働が延びるなんて、勤勉な傾向にある日本らしいなと感じます

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。

オーストラリアでは、サマータイムの実施の有無が州ごとに異なります。

サマータイムの際は、1時間早まることを心にとめておくと安心です。

素敵な旅になることを願っています。

オーストラリアお役立ち情報
日豪の直行便
(2025)   
成田→シドニー:約9時間30分
成田→メルボルン:約10時間
関西→シドニー:約9時間30分
コンセント
電圧
コンセント:日本はA、豪州O
→変換プラグが必要

電圧:日本100V、豪州240V
→100V専用製品には変圧器必要
※スマホ、PCは全電圧に対応

コンセントと電圧の記事はこちら
水道水飲用可
通貨オーストラリア・ドル(AUD)
1AUD=約100円(2025現在)
カード払いが主流
通信事情①SIM・eSIMを現地購入
②SIM・eSIMを日本で購入
③国内キャリアの海外利用
豪の携帯電話事情の記事はこちら
豪で使えないスマホの記事はこちら
チップ不要*チップBOXがあれば任意
時差日本+1h:NSW※VIC※QLD州
日本+30m:SA※、NT州
日本-1h:WA州
サマータイム中は上記+1h
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この記事を書いた人

日本全国2周、ヨーロッパ留学、NZワーホリなどを経て、現在オーストラリアの大学院に留学中。

有意義で、わかりやすく、誠実なブログ作りをこころがけています。

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