こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、オーストラリアのメルボルンにあるParliament of Victoria(ビクトリア州議事堂)について紹介します。
この記事でわかること
ビクトリア州議事堂とは
ビクトリア州議事堂は、メルボルンにあるビクトリア州の法律を作る(立法)機関です。
ビクトリア州の議会の選挙は4年に1回行われ、そこで選ばれた議員によって議会が開かれます。
ビクトリア州は二院制をとっており、独立した上院と下院によって法律が可決されます。
ビクトリア州議事堂の歴史
ビクトリア州議事堂は、ビクトリア州の政治を行うための議事堂としてつくられました。
ビクトリア州が州として独立したのは1851年のことで、それまではシドニーが属するニューサウスウェールズ州の管轄でした。
1851年には、ビクトリア州で金が取れたため、ゴールドラッシュが始まりました。
金箔もふんだんに使われ、順調に進んでいた工事ですが、ビクトリアの経済が失速したため、途中で工事が停止されました。
現在まで、もともとの設計が完成されることはありませんでした。
たとえば玄関ホールは、ドームを作る予定だったのが、仮設の天井のまま現在に至ります。
建物の建設は莫大な費用がかかるため、経済のあおりを大きく受けるのだと思います。ほかにも、たとえばシドニーのオペラハウスは、資金がふくらみ、政権の交代にともなって設計者が降りるまでになったほどです。それだけ建築は一大事業なのですね
ビクトリア州議事堂の無料ツアー
ビクトリア州議事堂では、無料のツアーが毎日開催されています。
ツアーには
- Garden tour(ガーデンツアー)
- Public tour(パブリックツアー)
- Group tour(グループツアー)
があります。
もっとも一般的なツアーが「パブリックツアー」です。
パブリックツアーでは、ガイドなしでは入ることのできない議事堂内に入って、各部屋の説明を受けることができます。
パブリックツアーは5人までのグループに対応しているため、6人以上のグループで参加したい場合はグループツアーに参加することになります。
ガーデンツアーでは、州議事堂の庭園をまわりながら、ガイドの解説を聞くことができます。
ツアーの予約
3つのツアーのうち、パブリックツアーは、予約なしで参加できます。
残る2つのグループ・ガーデンツアーは、メールでの予約が必要です。
ツアーに参加できる時間は週によって異なるので、詳細ページをチェックしてみてください。
パブリックツアー
私はパブリックツアーに実際に参加してみたので、その体験談を紹介します
パブリックツアーでは、議事堂の内部を、英語のガイド付きでまわります。
パブリックツアーの見どころ5選
ツアーでの見どころを紹介します。
ビクトリア州議事堂では、内装に金箔がよく使われており、ビクトリア州がゴールドラッシュで栄えた時代背景を感じることができます。
パブリックツアーでは、クイーンズホールでビクトリア女王の像を間近で見学したり、図書館を見学したり、赤と緑の部屋(上院と下院)で説明を聞いて写真を撮ることができます。
ツアー中に何か質問があれば、ガイドの方が快く答えてくれます。
①玄関ホール
ツアーが開始するのを待つ玄関ホールも、見逃せないポイントです。
1879年にできた玄関ホールには、タイルが張られた床があります。
このタイルは、エンカウスティックという、蝋を熱して表面に焼き付ける方法でつくられています。
中央には、大英帝国の紋章があり、イギリスの植民地だったビクトリア州の歴史を示しています。
②クイーンズホール
玄関ホールと同じく、1879年に建てられたクイーンズホールには、ビクトリア女王の大理石像がおかれています。
クイーンズホールの内装には金箔がふんだんに使われており、漆喰の壁に映えます。
③Legislative Council Chamber(上院)
1856年からの歴史をもつ上院は、貴族や王の象徴である赤色を基調とした空間です。
奥には豪華な椅子があり、州知事と王という限られた人物が座ります。
天井や壁には金箔での装飾が施され、イギリス国花のバラがモチーフになっています。
国王のための椅子を中心として、赤が特別感を醸しだす空間でした
④Legislative Assembly Chamber(下院)
上院と同じく1856年にできた下院は、緑を基調とした部屋になっています。
緑色が使われているのは、イギリスの下院の緑色を踏襲しているためです。
下院も金箔が貼られていますが、上院に比べて落ち着いた雰囲気だなと個人的に思いました
⑤図書館
1861年にできた図書館は、現在も議員によって利用されています。
5,000冊以上の本が並び、重厚で落ち着いた雰囲気の図書館です。
中央の時計の下にあるメイスは、1857年から使用された歴史あるもので、金箔が張り巡らされた豪華な見た目です。
しかし、実は、ガイドによると、これはレプリカで、本物は盗難に遭い、現在まで見つかっていないそうです。見つけた人には賞金が贈られるようです。
パブリックツアーの流れ
パブリックツアーでは、開始時間の30分前に議事堂に到着していることが推奨されています。
実際に、私は30分前に着きましたが、すでに10人くらいが並んでいました。ですが、開始時間より後から来た人たちが入れていたので、融通はきくかなという印象です
時間になると、入口で荷物検査があり、その後身分証明書を提出して開始までロビーで待ちます。
開始時間になると、荷物を預けてツアーが始まります。
パブリックツアーの持ち物
パブリックツアーなどで州議事堂に入る場合、写真付きの身分証明書が必要になります。
- パスポート
- 運転免許証
- 年齢証明カード
などが要件としてありますが、旅行者の場合はパスポートが無難だと思います。
また、議事堂内には荷物はもって入れないため、受付近くの棚に置いていくことになります。
パブリックツアーに参加できる日
パブリックツアーは、平日の9:00、10:00、11:00、12:00、14:00、15:00、15:30から行われます。
しかし、パブリックツアーは、議会が開催される日には行われません。また、ツアーの時間帯も日によって異なります。
そのため、事前に公式サイトの予定表を確認していくことをおすすめします。
ビクトリア州議事堂のイベントカレンダー(ビクトリア州議事堂公式サイト)
パブリックツアーの詳細情報
開催日時 | 平日9:00~16:00 |
所要時間 | 45分間 |
人数 | 1グループ5人まで |
ツアーの人数制限 | 25人まで |
予約 | 不可 |
集合場所 | 議事堂の前の列 |
ビクトリア州議事堂のアクセス情報
入場料は?
ビクトリア州議事堂は、自由見学ができません。
無料ツアーに参加することによって入場できます。
アクセスは?
ビクトリア州議事堂は、無料トラム11-City Square/Swanston Stから徒歩16分でアクセスできます。
基本情報
住所 | Spring St, East Melbourne VIC 3002 |
アクセス | 無料トラム11-City Square/Swanston St駅から徒歩16分 |
営業時間 | 平日8:30~17:30 |
定休日 | 土日・祝日 |
料金 | 無料ツアーあり |
公式サイト | https://www.parliament.vic.gov.au/ |
ビクトリア州議事堂で歴史に触れよう
いかがでしたか?
ビクトリア州議事堂では、ビクトリア州の政治が行われており、無料ツアーで中に入ることができます。
メルボルンがゴールドラッシュで栄えた時代を感じられる堂内を、ぜひ見学してみてください。
以下では、オーストラリアのお役立ち情報や、メルボルンのおすすめスポットを紹介しています↓↓↓
オーストラリアお役立ち情報 | |
日豪の直行便 (2025) | 成田→シドニー:約9時間30分 成田→メルボルン:約10時間 関西→シドニー:約9時間30分 |
コンセント 電圧 | コンセント:日本はA、豪州O →変換プラグが必要 電圧:日本100V、豪州240V →100V専用製品には変圧器必要 ※スマホ、PCは全電圧に対応 コンセントと電圧の記事はこちら |
水道水 | 飲用可 |
通貨 | オーストラリア・ドル(AUD) 1AUD=約100円(2025現在) カード払いが主流 |
通信事情 | ①SIM・eSIMを現地購入 ②SIM・eSIMを日本で購入 ③国内キャリアの海外利用 豪の携帯電話事情の記事はこちら 豪で使えないスマホの記事はこちら |
チップ | 不要*チップBOXがあれば任意 |
時差 | 日本+1h:NSW※VIC※QLD州 日本+30m:SA※、NT州 日本-1h:WA州 ※サマータイム中は上記+1h |