
こんにちは。「雨ならいいのに。」のMiUです。
私の日本2周、留学、ワーホリなどの経験をもとに、アジア太平洋諸国を中心に、国内外の旅行に役立つ情報をたくさんお届けしています。
この記事では、パースにある「St Georges Cathedral(セントジョージ大聖堂)」について紹介します。
この記事でわかること
セントジョージ大聖堂とは

セントジョージ大聖堂は、聖ジョージ大聖堂ともいわれ、パースの市内中心部にある英国国教会による大聖堂です。
パース市内中心部に位置しており、パースのみならず、西オーストラリア州の英国国教会の中心的な役割を果たしています。
毎日、礼拝の時間が設けられており、キリスト教徒に限らず、だれでも参加することができます。
セントジョージ大聖堂の見どころ

手作りのレンガの外観

セントジョージ大聖堂は、手作りのレンガによって建てられた、珍しい教会です。
建築様式はネオゴシック(ゴシックリバイバル)ですが、レンガによって、ほかのネオゴシックの建物とは異なる特徴を感じさせます。
また、資材には、西オーストラリア州のユーカリ種「ジャラ」の木や、ローカルなレンガ工場でつくられたレンガ、フリーマントルでとれた石灰岩が使われています。
西オーストラリア産の材料でできているところに注目して、見学してみてください。

セントジョージ大聖堂は、パースの街並みになじむ赤いれんが造りで、温かいデザインの外観だなと思いました。レンガの教会は珍しく、印象深かったです。レンガづくりの外観と異なり、内装は重みを感じる荘厳な印象でした
ウェスト・オルガン

セントジョージ大聖堂内にあるオルガンは、オーストラリア国内で最高級の品質を誇るといわれており、1993年に完成しました。
オルガンには3516本のパイプが使われており、パイプは見えている範囲だけでなく、裏側にも続いています。
見えている部分のパイプにはスズが使われており、光沢が施されています。
また、その背後にある壁にはバラ窓が施されており、オルガンとともに幻想的な空間を演出しています。

オルガンのパイプがきらめいていて、背後にあるバラ窓のカラフルさと相まって、とても印象的な空間を作り出していました。きれいで、神聖で、カラフルにもかかわらず、重厚な印象を持ちました。オルガンとバラ窓は入口側(西側)にあり、入ってから振り向くと頭上にあります
青いステンドグラスから差し込む光

セントジョージ大聖堂には、ステンドグラスを通して日光が大聖堂を照らします。
上部にあるステンドグラスは青色のため、青い光が部分的に差し込み、大聖堂内の奥深さを作り出しています。

セントジョージ大聖堂は、赤いれんが造りの外観ですが、建物に入ると、外観ほどレンガを感じさせないつくりになっていると感じました。また、内陣までの道にある門は、エレガントな珍しいつくりで、大聖堂内をほかにない空間にしていました。また、上部からの青いステンドグラスを通して入ってくる日光が青く差し込み、内部の重厚さを増していると感じました
スレート屋根

セントジョージ大聖堂には、スレート屋根が使われています。
スレート屋根は、日本の家屋に多く使われており、主にセメントでできています。
創建当時はスレート屋根でしたが、雨漏りが原因でタイルに交換されました。
しかし、タイルが重すぎたため屋根がゆがみ、ふたたびスレート屋根を採用することになりました。
スレート屋根は軽いのが特徴で、耐用年数が長くなります。

セントジョージ大聖堂の天井は、アーチの向こうに斜めに配置された資材に目が引かれました。教会でこのような建築を見ることは珍しく、レンガ造りとともに聖ジョージ大聖堂の個性を際立たせているなと思いました
ジョージは何を示す?

St Georges Cathedral(セントジョージ大聖堂)のジョージは、「Georgios(ゲオルギウス)」を指しています。
ゲオルギウスは古代ローマ時代の軍人で、ディオクレティアヌス帝の迫害によって殉職しました。
ドラゴンを倒し、いけにえとして出される予定だった王女を救ったとされるドラゴン退治の伝説で知られており、セントジョージ大聖堂にあるジョージ像は、ドラゴン退治の様子を表しています。
ディオクレティアヌ帝の時代にキリスト教を棄てることを強制された際、断って死刑に処されたとされており、殉教者として後世にかけて知られることになりました。

使徒ではなく殉職者が祀られる教会は珍しいなと思います。それだけ、彼の生きざまがキリスト教徒に与えた影響はすごかったのだろうなと想像します
セントジョージ大聖堂の歴史

セントジョージ大聖堂は、シドニーの建築家エドマンド・ブラケットによって設計され、1888年に完成しました。
もともとパースには「セントジョージ教会」があり、それが「大聖堂」となることになり、教会のすぐ近くの地に、セントジョージ大聖堂として建てられました。
2001年には、西オーストラリア州の文化遺産に登録され、2005年から3年間の修復工事を終え、現在まで大切に保存されています。
セントジョージ大聖堂のミサの時間
セントジョージ大聖堂では、毎週日曜日にミサが開かれます。
ミサは、毎週日曜日の10:00に、コーラスまたは聖体の礼拝が行われます。
また、毎日以下の時間にミサが行われます。
週によって異なるので、公式サイトのカレンダーをチェックしておくのがおすすめです。
曜日 | 時間 | 内容 |
---|---|---|
月~土 | 8:00~8:15 | 朝の祈り |
日曜日 | 8:00~9:00 | 聖餐式 |
月~土 | 8:15~8:45 | 聖餐式 |
日曜日 | 10:00~11:00 | 合唱聖体 |
水曜日 | 10:15~10:45 | 聖餐式 |
月、火、水~金 | 12:15~12:45 | 聖餐式 |
月~土 | 16:00~16:15 | 夕方の祈り |
日曜日 | 17:00~18:00 | 夕方の祈り |
Full calendar | St George’s Cathedral(セントジョージ大聖堂公式サイト)
セントジョージ大聖堂のアクセス情報(2025年最新)

入場料は?
セントジョージ大聖堂は、入場無料です。
献金を受け付けています。
営業時間は?
日~金曜日 | 7:00~18:00 |
土曜日 | 7:00~17:00 |
冬季 | 7:00~17:30 |
祝日 | 7:00~13:00 |
クリスマス | 7:00~12:00 |
グッドフライデー | 7:00~16:00 |
Community Outreach | St George’s Cathedral(セントジョージ大聖堂公式サイト)
アクセスは?
セントジョージ大聖堂は、パース駅から徒歩10分です。
また、無料バス・ブルーキャットのバス停「Barrack St Hay Street Mall」からは徒歩で4分でアクセスできます。
基本情報
住所 | 38 St Georges Terrace Perth, Western Australia 6000 |
アクセス | パース駅から徒歩10分 ブルーキャット「Barrack St Hay Street Mall」から徒歩4分 |
営業時間 | 7:00~18:00※一部異なる |
定休日 | なし |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.perthcathedral.org/ |
セントジョージ大聖堂で神聖な時間を
いかがでしたか?
パースのセントジョージ大聖堂は、英国国教会による大聖堂で、レンガ造りの外観が特徴的です。
ジョージの名のもととなったゲオルギウスはドラゴン退治で知られており、セントジョージ大聖堂内では、その様子を描いた像を見学することができます。
パースを訪れた際は、ぜひセントジョージ大聖堂で静かで神聖な時間を過ごしてみてください。
以下では、オーストラリアのお役立ち情報や持ち物、パースのおすすめスポットを紹介しています。
オーストラリアお役立ち情報 | |
日豪の直行便 (2025) | 成田→シドニー:約9時間30分 成田→メルボルン:約10時間 関西→シドニー:約9時間30分 |
コンセント 電圧 | コンセント:日本はA、豪州O →変換プラグが必要 電圧:日本100V、豪州240V →100V専用製品には変圧器必要 ※スマホ、PCは全電圧に対応 コンセントと電圧の記事はこちら |
水道水 | 飲用可 |
通貨 | オーストラリア・ドル(AUD) 1AUD=約100円(2025現在) カード払いが主流 |
通信事情 | ①SIM・eSIMを現地購入 ②SIM・eSIMを日本で購入 ③国内キャリアの海外利用 豪の携帯電話事情の記事はこちら 豪で使えないスマホの記事はこちら |
チップ | 不要*チップBOXがあれば任意 |
時差 | 日本+1h:NSW※VIC※QLD州 日本+30m:SA※、NT州 日本-1h:WA州 ※サマータイム中は上記+1h |